株式市場見方「学び」という自己投資

2024年から「新NISA(少額投資非課税制度)」が始まり、ニュースで大きな話題となっています。それに伴い、投資や株式に興味を持つ方も増えていることでしょう。
しかし一方で、企業が開示する決算数値は難解な数字の羅列であり、専門用語も多く含まれているため、理解が難しいと感じている方もまだまだ多いのが現実です。

9月の譲渡制限付株式(RS)付与により、97%を超える大東建託の社員が当社の株主となりました。

この機会を通じて、社員がより会社の株価や業績を身近に感じられるよう、取締役 上席執行役員 管理本部長 CFO(最高財務責任者)の岡本司さんに、業務にかける想いやさまざまな事柄についてお話を伺いました。

取締役 上席執行役員 管理本部長 CFO
岡本 司さん

北海道旭川市出身。公認会計士。
大学卒業後、業界最大手の監査法人での勤務などを経て、2011年3月当社に入社。
入社以来、経理部長やグループ財務経理部長など、会計・財務のスペシャリストとして当社を牽引。2024年4月よりCFO(最高財務責任者)として当社グループの会計・財務を一手に担う。趣味は読書。

まず、当社の現在の株価は16,905円で、一方、日経平均は39,414円となっています(1月29日終値)。

グラフからもわかるように、日経平均は2019年以降急激に上昇しており、このグラフだけを見ると近年、当社はあまり成長していないように見えます。理由はさまざまですが、日経平均が急激に伸びた背景の一つには、「多くの企業がガバナンス改革により株主還元に本腰を入れて取り組み始めた」という点があります。当社は市場に先駆けて透明性の高い開示や積極的な株主還元を行ってきたため、厳しい基準をもっている海外投資家から評価されてきました(現在、当社の外国法人持株比率は46.1%)。この点を踏まえると、現在の日経平均の急上昇は、バブル崩壊後に長年低迷していた株式市場全体が底上げされたことによるものであり、当社は平成から令和にかけて安定的な成長を続けていると言えます。

近年では、新型コロナウイルスによる営業自粛や木材価格の高騰といったウッドショックが当社に大きな影響を与えましたが、ここ1、2年は皆さんの努力により、業績や株価をかなり回復させることができました。

また、株式市場では、単に売上や利益といった損益だけでなく、企業ブランドや人的資本など、財務に現れない側面からも企業の持続的成長を評価するようになってきました。当社も一人ひとりの正しい仕事を基盤に、日々の株価の上がり下がりといった短期的な側面ではなく、長期的な株価上昇を目指してONE TEAMで企業成長に取り組む必要があります。

今後は、業界のトップランナーとして、透明性の高い経営を継続しつつ、他社に先駆けて新たな取り組みを進めることが、大東建託のチャレンジであり、当社の飛躍につながる重要なポイントです。

私は監査法人での勤務を経て、2011年3月に当社に入社しました。当社を知るきっかけは、「目新しくてかっこいい賃貸住宅」をよく見かけるようになったことです。その後、あの建物は大東建託という会社が一括借上という独自のビジネスモデルで建てているんだということを知り、非常に興味を持ったことが出会いでした。

入社以来、さまざまな会計に関するルール変更がありましたが、会計業務には「日々アップデートされる情報やルールとの競争」という側面があります。既存の知識だけでは生き残れないため、スペシャリストとしてのプライドを持ち、日々の勉強や新しい知識の収集に努めています。専門的な本も読みますが、経営に関する本では特に稲盛和夫さん(京セラや現KDDIの創業者)の著作が好きですね。とはいえ、新社会人になって初めて日経新聞を読んだ時は、わからない言葉だらけで全く理解できなかったんです(笑)。そこで「日経(金融面)の読み方」という本を読んで、日経新聞の読み方を勉強するところからスタートしました。もちろん「業務以外の時間をどのように使うか」は各自に委ねられますが、ぜひみなさんにも色んな本を読んで自己研鑽に励んでほしいと思っています。

私はよく「リターンに対してリスクはどうか」という話をします。ハイリスク&ローリターンはもちろんやらないほうが良いですし、ローリスク&ハイリターンがあればそれは詐欺です。大きなリターンを得るためには、大きなリスクを背負う必要がある。会社経営においてはリスクとリターンについて十分に検討を重ねる必要があります。これは自己投資にも共通するもので、日々勉強を重ね続けるという大きな負担は、必ず大きな見返りとして自分に返ってきます。みなさんもこの機会に自己投資について考えてみてください。


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